【必読!】eBay(イーベイ)がリコマース・レポート2024を公開!物販や副業に役立つ内容を大解説
目次
リコマース・レポート2024が公開!
eBay では中古品売買の重要性を幅広く理解することを目的として、「リコマース・レポート(Recommerce Report)」を毎年公開しています。
そしてこの度、リコマース・レポートの今年度版にあたる「リコマース・レポート2024(Recommerce Report2024)」が公開されました。
本記事では、eBay物販や海外輸出に関わる方には必ず読んでいただきたいリコマース・レポート2024の内容を、一つひとつ丁寧に解説していきます。
eBay物販や海外輸出に役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください!
「リコマース」とは?
「リコマース(Recommerce)」とは、再利用を目的とした商品の売買を指す言葉で、主に中古品の売買を意味します。
近年、持続可能な消費を目指す消費者が増加しており、新品よりも中古品を選んで購入する人々が増えています。
これにより、リコマース(中古品)市場は急速に成長しており、eBayもこの分野での取り組みを強化しています。
リコマース・レポートとは?
リコマース・レポートはeBayが発表している市場調査報告書のひとつです。
世界中で収集した、中古品市場に関する最新のデータとトレンドを分析したもので、中古品市場の成長や消費者の意識の変化について解説されています。
発表4年目となる今年は初の取り組みとして、既存のeBayユーザーに加え、eBay を利用したことがない一般消費者も調査対象になりました。
レポートを読むことで、現在急成長している世界各地の中古品市場の現状と未来の展望について把握することができます。
では早速、その内容について確認していきましょう!
注目ポイント①: 中古品売買に対する海外ユーザーの意識の変化
今回の調査によって、中古品売買に対する海外ユーザーの関心が一段と高まっていることが明らかになりました。
次項から詳しく解説していきます。
中古品売買への注目度が高まっている
レポートによると、海外の消費者の間で、中古品の購入に対する関心が急速に高まっています。
データからは次のことが分かっています。
- 86%の人が過去12ヶ月の間に中古品を購入、または販売した
- eBayの総取引高(GMV)の40%を中古品および再生品が占めている
- 説明文に「リサイクル」という文言が記載された衣料品、靴、アクセサリーの販売数が1年で400%以上増加した
特に欧米市場では、中古品を購入することが「新しい当たり前」として認識されつつあります。
このような動向には2つの理由があります。
《理由その1》“Pre-loved”という考え方
ひとつ目の理由は、中古品に対するポジティブなイメージが広がったことです。
現在、欧米を中心に、“Pre-loved(プレラブド)”という考え方が浸透しています。
Pre-lovedとは「中古」という意味を持つ新しい言葉です。
直訳すると「前に愛された」となりますが、「以前の持ち主に大切に扱われていた、愛されていた」といった、物を大切に思うあたたかい意味合いが含まれています。
特に若い世代が好んで使っていて、中古品に対する価値観をポジティブに捉え直すためによく用いられています。
実際、今回の調査では、70%の人が「今年中にPre-loved品(中古品)を購入したい」と考えているということが分かっています。
新しい言葉と共に、前に所有されていたものを大切に次の人に引き継ぐという考え方が浸透したことが、消費者による中古品の購入を大きく後押ししたと考えられます。
《理由その2》環境への配慮
もう一つの理由は、環境への配慮です。
環境問題に対する意識が高まる中、リコマースは持続可能な消費の一環として捉えられており、中古品の購入は環境保護に貢献する手段のひとつと認識されています。
日本でもSDGsなどの取り組みが盛んになっていますが、海外のサスティナビリティへの意識はそれよりも高いことが今回の調査で分かっています。
- 日々の購買決定においてサスティナビリティを重要視する人の割合
→日本41%/グローバル63%
また、74%の人が「中古品を購入することはサスティナブルなことである」と考えており、消費者が新品購入よりも中古品購入を選ぶことで、環境への負担を減らすことを意識していることが分かります。
このように、環境意識の高さも中古品市場の成長を後押ししていると言えるでしょう。
注目ポイント② :日本セラーの活躍
リコマース・レポート2024では、日本セラーの世界市場での活躍にも注目しています。
こちらについても詳しく解説していきます。
海外市場での日本セラーへの追い風
今回の調査から、日本セラーが海外市場で注目を集めていることが明らかになっています。
eBayのセラーの中でも、「“アクシデンタルアントプレナー”になった」と回答した人の割合が最も多かった国が日本でした。
アクシデンタルアントブレナー(偶然の起業家)とは、「様々な理由から思いがけなく起業した人」を指す言葉です。
この結果から、「そのつもりはなかったものの、結果的に起業するほどの売上が得られてしまった」というようなことが、多くの日本セラーの身に起こっていることが分かります。
《理由その1》円安の影響
では、なぜ日本セラーは今これほど好調なのでしょうか?
最も大きな要因は円安の影響です。
現在は円安により、日本の商品が相対的に安価になっています。
その結果、日本セラーの価格競争力が向上し、特に高額商品などを中心に日本セラーから商品を購入したいと考える海外バイヤーが増加しました。
この経済的背景は、日本セラーの売上を押し上げる要因の一つとなっています。
《理由その2》対応品質と信頼性の高さ
日本セラーの対応品質と信頼性の高さも、海外バイヤーにとって大きな魅力となっているようです。
日本セラーは、細やかなカスタマーサービスや、迅速かつ丁寧な対応で高い評価を受けています。
これはバイヤーに大きな安心感をもたらしており、日本セラーからの購入が増加する要因となっています。
また、前述のように「新品より中古品を購入したい」と思うバイヤーが増加する中で、「日本市場の中古品は品質が良い(ものを大切に扱うという文化があるため)」という認識も広がりつつあります。
その結果、日本で使用された中古品の需要が増加しており、日本セラーの売上増につながっているのです。
《理由その3》イーベイ・ジャパンによるサービスの普及
こういった日本セラーへの評価の高まりを後押しするように、イーベイ・ジャパンも様々な支援サービスを提供しています。
例えば、eBay公式配送サービス「SpeedPAK」や、多国展開ツール「eBaymag(イーベイマグ)などの配送・販売支援ツールの普及により、多くのセラーが市場に参入し、多様な商品を販売することが可能になりました。
このように、円安の影響、対応品質と信頼性の高さ、そしてイーベイ・ジャパンによる支援サービスの充実などによって、現在の市場は日本セラーにとって有利な環境となっています。
今後もこの傾向は続くと予想されているため、日本セラーの国際市場でのビジネスチャンスはさらに増えていくでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「リコマース・レポート2024」は、世界的な中古品市場の成長と、日本セラーの国際市場での成功を裏付けました。
こういった調査報告をこまめにチェックしておくのも、eBay物販におけるチャンスをもたらす大事な要素となります。
今後も市場の動向を注視しながら、ビジネスの成長を図っていきましょう。
この記事が皆様のビジネスに役立てば幸いです。
次回の記事もどうぞお楽しみに!